トロッコ王国(2011年8月の旅(5日目 その3))

オホーツク海側を枝幸まで南下した後、内陸部へ進路を変えて目指すは仁宇布にあるトロッコ王国です。

トロッコ王国はかつて「日本一の赤字ローカル線」として知られた国鉄美幸線の廃線跡を利用した施設で、トロッコで廃線跡を走ることができます。

走行距離は以外と長く、スピードもそれなりに出るので、なかなか爽快で面白いです。

トロッコ王国のある仁宇布駅跡には、このようなものもあります。

サハネ581型寝台電車です。

これは、この旅の初日に乗車した急行「きたぐに」で使用されている583系電車のうちの1両で、国鉄末期に改造用の種車として北海道にやってきた車両です。

この車両を承継したJR北海道においては、1度も使用されることはなく廃車になってしまい、その後こちらに引き取られてきたそうです。

車内は思ったよりはきれいな状態に保たれていました。

2011年8月の旅(5日目 その2)

オロロンラインを北上して、稚内まで来ました。
稚内桟橋駅の跡である防波ドームに立ち寄ります。

ここは稚内と樺太(サハリン)を結んでいた稚泊航路が発着していた場所ですが、終戦直後には樺太から引き上げてくる人で溢れて大変なことになっていたそうです。今ではきれいに整備されて当時の様子をうかがい知ることは困難です。

稚内の後は宗谷岬です。
この日はサハリンがうっすらと見えました。

ここからはオホーツク海沿いを南下して、枝幸まで行きます。
その途中で立ち寄ったのが神威岬です。

神威岬はアイヌの人々が「神霊の宿る地」として敬っていた土地で、確かにどこか神秘的な感じがします。
また、日高山脈がオホーツク海側へと沈む最北端ということだそうです。襟裳岬から神威岬までを旅してみるのも面白いかもしれませんね。

2011年8月の旅(5日目 その1)

この日はようやく気持ちの良い好天に恵まれました。なので、予定よりもやや早めに出発です。
まずはサロベツ原生花園に立ち寄りました。

花のピークはとうに過ぎてしまいましたが、遠くに見える利尻との組み合わせはやはりきれいです。

幌延ビジターセンターの近くにある展望台に上ってみました。
北海道らしい風景が広がります。

前日は雨でイマイチだったオロロンラインも最高で、とても気持ちの良いドライブでした。

海辺から見る利尻も雄大です。

豊富温泉(2011年8月の旅(4日目 その3))

朱鞠内を出た後、日本海側に出てオロロンラインをひた走りましたが、相変わらず天候は雨。
仕方がないので、これ以上の寄り道はあきらめて今宵の宿である豊富温泉の川島旅館さんに行きました。

豊富温泉は独特のアブラ臭で有名ですが、もちろんそれを堪能するためにやってきました。
宿に着くなり早速ひとっ風呂浴びましたが、最高です。

泉質はナトリウム-塩化物泉なので、湯上がりは結構温まります。
道北まで来るとさすがに涼しいので、気持ちの良い入浴となりました。

そして、もう一つうれしい出来事がありました。
宿泊した当日は花火大会が開催される日らしく、夕食後に連れて行ってくれるとのお誘い。
もちろん、連れて行っていただきました。

雨もようやく止んでくれて、花火を堪能することができました。
道北の町で見る花火、なかなか風流で良かったです。

朱鞠内(2011年8月の旅(4日目 その2))

北竜町のひまわりの後はこの日の宿である豊富温泉に向けて北上するわけですが、ただ北上するのではつまらないので寄り道をしてみました。

というわけで立ち寄ったのが朱鞠内。
JR深名線が廃止されてからもう16年ほど経ちますが、すっかり様変わりしていました。

深名線が廃止された年である1995年の冬に訪れたときの様子を少しご紹介します。
駅前の様子はこんな感じでした。

当時の深名線を乗り通そうとすると、ここ朱鞠内で長時間の待ち合わせになることが多かったので、自分も長い間待っていた記憶があります。

ホームには名寄行きの列車が出発を待っていますが、発車時刻はまだまだ先です。

反対側の列車がようやく来たので、いよいよ出発です。

乗車した当時は廃止になる半年くらい前だったと思いますが、お別れ乗車風の人はまだ少なく、のんびりとしたムードでした。

2011年8月の旅(4日目 その1)

長い長い回り道をしてようやく北海道にたどり着きましたが、その日の天気は残念ながら雨。
しかも時間が経つにつれ降り方は強くなっていく一方・・・。

そんな状況の中、結構迷ったあげくやってきたのが北竜町のひまわりの里です。

天気は最悪ですが、向日葵は満開で非常に見応えがあります。

夏晴れの中で見たら、さらに素晴らしいのだろうなと想像しながら楽しみました。

2011年8月の旅(3日目 その6)

三内温泉を堪能した後は、「3夜連続寝台列車だけの旅」の最後を飾る「急行はまなす」に乗り込みます。

この日はお盆ということもあり、12両というかなり長大な編成でした。
しかもほぼ満席ということで、なかなかの盛況です。

車両はどれも30年以上前のものなのでくたびれていますが、なんとか末永く運行してもらいたいものです。

この日乗車した車両は「増21号車」。
JR北海道は車両を増結するときにはこういった大きな番号をつけるのが特徴的です。

乗車時間が短めなので、さっさと眠りにつきました。

翌朝は定刻通り札幌に到着しました。
いよいよ北海道です!

三内温泉(2011年8月の旅(3日目 その5))

この日のシメはやはり温泉でということで、新青森駅から徒歩25分ほどの場所にある三内温泉にやってきました。

ここもお気に入りの温泉の一つで、市内の住宅地にあるにもかかわらず非常に濃厚なお湯が堪能できます。
泉質は、含硫黄-ナトリウム-塩化物泉(硫化水素型)で、成分総計はなんと14680mg/kgです。

ここのお湯はとにかく良く温まります。しかも濃厚な硫黄臭つきです。
真冬に入っても、しばらくの間は体がポカポカして汗が止まりません。

今回は夏なので、入浴後の汗がエライことになってしまいました。
お風呂で汗を流したはずなのですが、意味がありません。(笑)

アクセスですが、青森市内の古川という大きなバス停から市営バスで行くことができます。
また、新青森駅からもがんばれば歩いて行くことも可能ですし、タクシーを使えば10分もかかりません。

新幹線の待ち時間などを利用して、立ち寄られてみてはいかがでしょうか。

2011年8月の旅(3日目 その4)

龍飛崎からは津軽半島を南下して、青森市を目指します。
そのまま戻るのは面白くないので、当然寄り道をしながら戻ります。

まずは、十三湖に立ち寄りました。
十三湖はしじみが有名で、津軽民謡のひとつ「十三の砂山」で唄われたところです。

立ち寄ったのが食事には中途半端な時間だったので、しじみ料理はパスしてしまいましたが、次回は是非味わってみたいと思います。

この後、津軽平野の水田を見ながら車を走らせやってきたのが五所川原です。
五所川原で一度見てみたかったのが「立佞武多(たちねぷた)」です。

青森市のねぶたや弘前市のねぷたは横幅が大きいのですが、ここ五所川原の立佞武多はその名の通り縦方向の大きさが半端ありません。高さはなんと22m!だそうです。

とにかくすごい迫力です。

立佞武多は毎年1台ずつ制作され、合計3台の立佞武多が8月4日~8日の間五所川原市内を練り歩くそうです。
これだけ巨大な立佞武多を人力で動かすのだからものすごいですよね。

一度は祭りの期間に練り歩く立佞武多を見てみたいと思いました。

2011年8月の旅(3日目 その3)

平舘不老ふ死温泉で温まった後は、津軽半島の先端である竜飛崎を目指します。
竜飛崎は10年くらい前に竜飛海底駅からケーブルカーに乗って来て以来なので、非常に久しぶりです。

この日は紫陽花が沢山咲いていて、なかなか見応えがありました。
関東に住んでいると、紫陽花は梅雨の時期が見頃というイメージがありましたが、この辺ではお盆の時期が見頃なのですね。

竜飛崎といえば「階段国道」も有名ですよね。

というわけで、階段国道を往復してきました。
階段国道も紫陽花がきれいで、気持ちよく歩くことができました。